
こんにちは、マルです。
このブログでは、日本でも大人気の米国高配当ETF「VYM」の構成銘柄について詳しく紹介していくよ。
今回はVYM構成比率【第47位】CMEグループについて紹介します。
CMEグループは、世界最大のデリバティブ取引所であり、VYM構成比率は0.58%です。
それでは本日も宜しくお願いします。
本業+副業でサイドFIREを目指す30代会社員(飲食業)。
オリラジ中田のあっちゃん、リベ大の両学長、ヒトデさんの影響をうけ投資とブログを開始。
米国高配当株ETF「VYM」特化ブログを運営中。
- 2020年10月から投資開始(積立NISA、米国ETF)
- 2020年12月にブログ開設
- 2021年1月からブログ本格運用
- 2021年2月にグーグルアドセンス合格
CMEグループの事業内容

CMEグループは、米国イリイノ州に本社を置く、世界最大のデリバティブ取引所なんだって。
マル先輩、意味不明なデリバティブ取引所って何?
CMEグループの仕事内容を分かりやすく教えてよ~。

デリバティブ取引所とは、「先物取引とオプション取引」を行う総合取引所のことなんだ。
CMEグループは、世界最大の『先物とオプション契約』の取引所を運営していて、その運営費で利益をえている企業なんだよ。
そもそも「オプションと先物契約」って何?って話なんだけど、後で説明するね。
取引所でと主に取り扱っている商品には以下のものがあるよ。
「農作物、エネルギー、金属、通貨、金利、債券、株価指数」
先物取引とは、将来の売買についてあらかじめ現時点で約束する取引のこと
- 例「6か月後に5,000円で〇△社の株式を購入する」
- 6か月後には必ず取引を実施するため、「約束の価格」と「6か月後の市場価格」との差異で利益も損失も発生する
オプション取引とは、将来取引する権利をあらかじめ売買する取引のこと
- 例「6か月後に5,000円で〇△社の株式を購入できる権利を購入する」
- あくまで権利の購入なので、6か月後に利益がでるときだけ権利を行使し、利益が出ない場合は権利を手放すこともできる(権利放棄時は、オプション料だけ損失となる)
上記のような先物取引とオプション取引を行う取引所のことを「デリバティブ取引所」といいます。

なんとなく理解はしたけど
仕組が本当に難しいし、リスクが高そうだよね?

マル君その通りだよ。
デリバティブ取引は、ハイリスクハイリターンな取引なんだ。
はっきり言って、マル君みたいな初心者は手を出しちゃダメな取引だよ。

ご忠告ありがとう!!
ところでCMEグループはいつ創業されたの?
今までの歴史を教えてよ。

CMEグループの創業は1848年で、世界初の先物取引所としてシカゴで創業されたんだ。
だから、160年以上の歴史があるんだよ。
当初はトウモロコシの取引から始まったんだけど、取引商品を拡大して市場も拡大していったんだ。
現在では、年間30億件の取引を扱い、取引額は約1000兆ドルにも及ぶ世界最大のデリバティ取引所となったんだ。
- 企業名:CMEグループ
- 設立日:1848年
- CEO:テレンス・A・ダフィー
- 売上高:48.83億ドル(約5,241億円)
- 営業利益:26.37億ドル(約2,716億円)
- 従業員数:4,500人
日本の会社と比べてみた(日本取引所グループ)
世界最大のデリバティブ企業と、日本のトップ企業を8つの項目(1ドル103円換算)で比べてみました(2020年決算比較)。

今回比べる企業は、国内証券取引所最大手の「日本取引所グループ」だよ


比べてみたけど、CMEグループが優勢だね
CMEグループは、売上高は5,000億円と日本取引所グループに負けていますが、時価総額は7兆円を越えており世間の評価は非常に高い企業です。
また、営業利益は2,700億円弱あり、営業利益率は50%越えと高水準を維持しています。
配当利回りは約2%と高くはありませんが、連続増配も11年連続増配を達成しており信頼できます。

「日本取引所グループ」も素敵な会社なんだ。
日本取引所グループは「東京証券取引所」や「大阪取引所」を運営している世界有数の第3位の証券取引所です。通称「JPX」として有名です。
売上高が1兆円をこえており、営業利益率も50%越えと高水準を維持しています。
業務の分担として、メインの取引を東京証券取引所で、デリバティブ取引を大阪取引所で行っており、日本の金融市場の中核を担っています。
ちなみにCMEグループは、デリバティブ取引所として世界最大ですが、今回比較対象の日本取引所グループは、東京証券取引所の売上も含めています。

よくテレビで「東証」って聞くけど、日本取引所グループのことなんだね~。
CMEグループの株価・配当・配当利回り
①銘柄情報


CMEグループは、S&P500に選ばれている優秀銘柄です。
- S&P500指数とは、ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している株価のなかから代表的な500銘柄の時価総額を加重平均したアメリカを代表する指数です。
②株価推移


CMEグループの直近の株価推移を確認したよ。
コロナの影響で142$までさがりましたが、株価は昨年末から回復傾向ですが、コロナ前までの回復には至っていません。
③配当金推移


配当は年4回(3月、6月、9月、12月)あるよ。
2020年の1株あたりの配当金は3.4$という結果でした。
配当利回りは2%弱の銘柄ですが、年末に業績に応じて特別配当をだしています(グラフには未反映)
また、連続増配は11年継続しています。
④配当利回り推移


直近10年の配当利回り推移だよ。
2020年の配当利回りは1.90%という結果でした。
株価上昇に伴い配当利回りはさがっています。
しかし、CMEグループは年末に業績に応じて特別配当をだしているため、数値にみえない温恵がある企業ですね。
まとめ(サモス島から始まったオプション取引)
皆様、CMEグループの魅力はわかっていただけたでしょうか?
私は、今後も経済の中心となるデリバティブ取引所であるCMEグループは、本当に素晴らしい企業だと考えます。
何より、アメリカの有名な指数(S&P500)に選ばれている企業が「VYM」の構成銘柄第47位として組み込まれていることに安心感をもてました。
やはり、「VYM」は素晴らしい!!

それでは最後に、CMEグループを更に「好きになってもらえるエピソード」を紹介するよ。
今回は「サモス島から始まったオプション取引」だよ。
オプション取引はどこで始まったのか?
紀元前6世紀、ギリシャのサモス島のタレスという学者がいました。
彼は天文学を学んでいましたが、周りの島民からはその学問を馬鹿にされていました。そこでタレスは天文学を生かし、お金を稼ぐことを考えたのです。
島の特産品はオリーブでした。タレスは天文学でオリーブの豊作を予想し、オリーブから油を搾る器具にお金を払い、収穫時に借りる予約をしたのです。
数か月後にオリーブは豊作となり、器具がたりなくなりました。タレスは器具を高値でまた貸しし、利益を得たのです。
これが人類初のオプション取引といわれています。

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