
こんにちは、マルです。
このブログでは、日本でも大人気の米国高配当ETF「VYM」の構成銘柄について詳しく紹介していくよ。
今回は、VYM構成銘柄アッヴィについて紹介します。
アッヴィは、世界有数のバイオ医薬品企業です。
それでは、本日も宜しくお願いします。
本業+副業でサイドFIREを目指す30代会社員(飲食業)。
オリラジ中田のあっちゃん、リベ大の両学長、ヒトデさんの影響をうけ投資とブログを開始。
米国高配当株ETF「VYM」特化ブログを運営中。
- 2020年10月から投資開始(積立NISA、米国ETF)
- 2020年12月にブログ開設
- 2021年2月にグーグルアドセンス合格
- 2021年5月アドセンス狩りにて停止したが、2021年6月アドセンス復活
- 2021年10月に約400万の投資「VYM、VUG」を実施
- 2022年1月に「QYLD」2000株達成
アッヴィの事業内容

アッヴィは米国イリノイ州に本社を置く、世界的なバイオ医薬品企業なんだって。
そもそも、バイオ医薬品って何?って話なんだけど、
マル先輩アッヴィの仕事内容を分かりやすく教えてよ~。
バイオ医薬品とは、生物の遺伝子や細胞に備わっている素敵な能力を人々の生活に役立てる技術(バイオテクノロジー)によって開発された医薬品のことです。

事業内容は、バイオテクノロジーを用いて新薬や医療薬品の研究・開発・販売を行っているんだ。
特にリウマチ、C型肝炎、うつ病、パーキンソン病、がんなどの分野の医薬品で実績をあげているよ。
治療薬として、リウマチの「ヒュミラ」とC型肝炎の「マヴィレット」が非常に有名なんだ。
「ヒュミラ」は、売上の半分(約2兆円)を占めているけど、2023年に特許がきれてしまうのが大きな課題なんだ。

アッヴィの治療薬で多くの患者さんが助かっているんだね。
ところでアッヴィはどのようにして誕生したの?
今までの歴史をおしえてよ~。

アッヴィは、元々125年の歴史を持っていた「アボットラボラトリーズ社」の分社化により2013年に誕生したんだ。
2020年には、アイルランドの「アラガン(美容医療で有名)」を630億$で買収し事業を拡大しているよ。
現在では世界70ヵ国に拠点があり、170ヵ国で医薬品が使用されているんだ。
- 企業名:アッヴィ
- 設立日:2013年
- CEO:リチャード・A・ゴンザレス
- 売上高:561.97億ドル(約6兆1,800億円)
- 営業利益:179.24億ドル(約1兆9,700億円)
- 従業員数:47,000人
日本の会社と比べてみた(武田薬品工業)
世界有数の製薬会社であるアッヴィと、日本のトップ企業を8つの項目(1ドル103円換算)で比べてみました(アッヴィは2021年12月期、武田薬品工業は2021年3月決算比較)。


比べてみたけど、アッヴィが優勢だね。
アッヴィは売上高が6兆円を越えており、時価総額は驚異の28兆円を越えています。
また、営業利益も2兆円に迫り、営業利益率は約25%と安定しています。
製薬会社の2020年世界売上ランキングにおいても世界4位にはいっており、高配当銘柄(利回り4%弱)の素晴らしい企業です。
唯一不安点があるとすれば、売上の収益の半分を担っている「ヒュミラ」の特許が2023年にきれてしまうことです。それに代わる新薬開発のために買収等も積極的に行っている状況です。

武田薬品工業も素晴らしい会社なんだよ
武田薬品工業は、2019年1月にアイルランドの製薬大手「シャイアー」を6.2兆円かけて買収しています。これを期に売上が約1.5倍にあがり、世界の製薬会社トップ10位にランクインしました。
また、営業利益率は15%をこえており、配当利回りが高配当であることも魅力的です。
武田薬品工業は、新型コロナウイルスのワクチン開発(米モデルナ社、米ノババックス社と提携)も行っています。
米モデルナ社のワクチンは、5月に承認がおり投与が開始されており、その日本での製造と供給は、全て武田薬品工業がになっているのです。
日本トップの製薬会社として、創業から240年も存続できていることや、地味に30期連続で減配していないという事実も本当に素晴らしい企業だと考えます。
アッヴィの決算情報



直近5年の売上高・営業利益推移だよ。
2021年決算も発表され、増収増益の結果となりました。
営業利益率についても、30%越えと非常に安定しています。
決算は好調で、売上・営業利益共に過去最高を更新しました。
アッヴィの株価・配当・配当利回り推移
①銘柄情報


アッヴィは、S&P500に選ばれている超優秀銘柄です。
- S&P500指数とは、ニューヨーク証券取引所、NASDAQに上場している株価のなかから代表的な500銘柄の時価総額を加重平均したアメリカを代表する指数です。
②株価推移


アッヴィの直近5年の推移を確認したよ。
コロナショックで67$まで下がりましたが、その後は株価が回復しています。2020年5月に「アラガン」を買収したことも株価回復に影響しています。
2021年12月期の決算が絶好調だったため、株価は上昇しています。
ひとつ懸念材料としては、売上収益の半分を占めている「ヒュムラ」の特許が2023年にきれます。そこをどう補うかが、今後の株価の推移に影響してくるはずです。
③配当推移


配当は年4回(1月、4月、7月、10月)あるよ。
会社設立からは毎年増配を続けているんだ。
2021年の1株あたりの配当金は5.2$という結果でした。
連続増配も8年継続(アボットラボラトリーズ社からの連続増配は驚異の50年)しています。
更に素晴らしいのは増配率です。2013年は1.6$の配当でしたが、8年間で3.25倍になっているのです。
③配当利回り推移


直近9年の配当利回り推移だよ
2021年の配当利回りは3.84%という結果でした。
会社設立以来の平均についても、3.6%前後を推移しています。
まとめ(C型肝炎患者を救ったマヴィレット)
皆様、アッビィの魅力はわかっていただけたでしょうか?
私は、今後も私たちの生活にみ密接に関わってくる製薬企業であり、日本トップの「武田薬品工業」を圧倒するアッヴィの凄さに感銘を受けました。
また、驚異の増配率(8年間で3.25倍)を誇るアッヴィは、本当に素晴らしい企業だと考えます。
何より、アメリカを代表するS&P500指数に選ばれている製薬会社が、「VYM」の構成銘柄として組み込まれていることに安心感をもてました。
やはり、「VYM」は素晴らしい!!

それでは最後に、アッビィを更に「好きになってもらえるエピソード」を紹介するよ。
今回は「C型肝炎患者を救ったマヴィレット」だよ。
日本には無症状者(ウイルスだけ保有)を含めると約200万人のC型肝炎患者がおり、「21世紀の国民病」と呼ばれることもあります。
「沈黙の臓器」である肝臓は肝炎になっても自覚症状を感じにくいため、感染していることに気づかない方、あるいは感染を知っていても放置したまま治療を受けない方が多いという問題もあります。
発生要因としては、昭和60年台に使用された血液凝固剤(手術等)の使用や、C型肝炎ウイルス感染者との輸血、臓器移植、出産時の母子感染、歯ブラシの共有、性交渉などがあります。
治療方法として当初は、インターフェロン治療(注射)がメインで行われていましたが、効果も薄く副作用等も発生していました。更に完治までに1年以上かかる場合もあったのです。
そこから様々な治療方法が開発され、2017年11月にアッヴィから「マヴィレット」が販売されたのです。
「マヴィレット」は、錠剤をのむだけでウイルスを排除してくれる、活気的な治療薬となりました。しかも8週間~12週間の治療で済み、完治率も98%と非常に高く、副作用もほとんどないという完ぺきなものです。
「マヴィレット」のおかげで、多くのC型肝炎患者が救われています。日本からウイルスが撲滅される日も近いのではないでしょうか?
全てはマヴィレットを開発してくれたアッヴィのおかげですね!!

同じ【ヘルスケアセクター】であるイーライリリー(世界有数の製薬会社)の記事はこちら
VYM【構成比率】ランキングTOP50位の記事はこちら
コメント